12月22日、渋谷は、じとじと雨模様。街にはクリスマスの飾り付け、傘と傘がぶつかるほどの人通りの多さ、そんな中、黙々と渋谷公会堂・・・もとい「C.C.レモンホール」へ歩き出すに連れて、私の周りにも、どうやら目的地が同じらしい方を多く見かけるようになっていきました。

 ホール到着。入り口付近には人だかりが出来ています。



 入場、チケット確認。
 この際、もぐら組(このライヴのチケット手売り、会場でのボランティアを担当したファンによる集い)の方からオレンジ色のボンボンが手渡されました。人気曲「夕焼け、ぼくらを焼き尽くせ」の演奏の途中でこのオレンジ色のボンボンを掲げ、会場をオレンジ色の夕焼けで埋め尽くそうという、メンバーへのサプライズに協力してほしいとのことでした。もぐら組手作りの歌詞カードも手渡されました。

 会場の中も、既に熱気が感じられるほどポカポカになっています。
 ステージのスクリーンには、ウラニーノ一同の来場者の方へのメッセージが映されていました。



 開演時刻ちょっと過ぎ(だったような?)、
 会場にエアギターリスト、ピストン大橋(37)のアナウンスが!
 ピストン氏が思わず零した「よく来たねぇー」という短い言葉に万感の思いがこもっているような気がしました。
 「普段は前説(まえせつ)というものをやらせて頂いておるのですが、今回は政治的圧力によって影アナウンスをやらざるを得ない状況で〜」
に早速笑わせていただいた後、会場での諸注意が読み上げられました。
 「会場内での撮影録音を、許可します!」というピストンの号令に会場拍手!ひととおり読み上げ終わると、「長い間お待たせいたしました!まもなく開演です。スリー、ツー、ワン、PO----U!!!」でマイクが切られました。

 その後数分ののち、ついに開演!
 微かな踏切の音と共に流れてきたのは「夕立各駅停車」のイントロ!青白いライトで演出されたステージに演奏メンバーが入場すると会場からは暖かな拍手が起こりました。着席していた観客の皆さんも続々と起立。



 私は、ただチケットを買ってC.C.レモンホールへ来れば良かったわけですが、今日この日を目標に掲げて全国を回ってきたメンバー自身はもちろん、スタッフの方、サポートの方、そしてファンの立場からずっと支え続けてきていた"もぐら組"の皆さんは、本当に万感の想いでこのSEを聴いているのだろうな・・・と、早くもそちらへ想いを馳せつつ、さらりとチューニング・チェックを続けているメンバーを見つめていたところ、突如そのイントロを突き破るようなドラムの轟音と共に、「東京」の演奏が始まり、「ウラニーノワンマンライブ・手売りでC.C.レモン」の幕が切って落とされました。

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